アバンテガレージ管理人が展開する日々をつづった日記です。
主に、ミニ四駆、パワプロ、日常生活、あと撲殺天使とかも。
まぁ、見てやってください。
[1]
[2]
『恋恋の夏。』
入学シーズンである3月。とある少女はある思いを募らせて恋恋高校と書かれた高校の前に立っている。
少女「ここが・・・ボクの・・・」
これは4年前の丁度このころのしかもこの近くでの出来事である。
・
・
・
・
・
少女「女が野球をして何がいけないの!?」
少女が二人の少年に向かって罵声を浴びせる。
少年A「だってさぁ、球威もないし、体力的にも男子に劣るだろう?」
少年B「そうそう。大体なんで野球なんか始めたんだよ。ソフトだってあるだろうに。」
少女「だってボクにはやらなきゃならない事があるんだもん・・・」
少年A「なんだそれ。まぁどうでも良いや。どっちにしろ俺達はお前とは一緒に野球をしないよ。」
どうやら少女は野球がしたいようだった。
が、女子で野球をする者など子の少女一人でどんな男勝りな女子でもみんなソフト部に入っている。
少年B「そ、足手まとい『ガン!』」
「足手まといになる。」そう言おうとした少年の声は突如現れた音共に途切れた。
少年B「いったたた・・・何すんだよこの野郎!」
『コロコロ・・・』
少女「もういい!君達なんかに頼んだボクがバカだったよ!」
少年A「クソッ!なめやがって!やっちまえ!!!」
少年がそう言うと少年の友達と思われる男の子数人が少女の手をつかみにかかる。
さすがにあれだけ男勝りな少女も驚いてその場に座り込んでしまった。
少女「ちょ、何すんのよ!やめてよ!!」
と、同時に何か大きなものが目の前を覆い、視界が暗くなった。
少女「えっ?」
少女が驚いて向けた視線には野球のユニフォームを着た大きな男の人が立っている。
ユニフォームの背には大きく「1」と書かれている。どうやら背番号からしてピッチャーらしい。
謎の男「こら!女の子を虐めちゃだめじゃないか!」
少年A「うわっ!逃げろー!!」
少年達は一目散に逃げていった。それを見届けるようにしていた男は少女に向かうようにしてしゃがんだ。
謎の男「大丈夫かい?君。」
少女「は、はい!」
謎の男「そう、良かった。」
そういって男は少女に手を貸した。手は豆だらけだった。恐らく素振りで出来た物だろう。
そして、白地にオレンジのユニフォーム。これはまったりキャットハンズのユニフォームだ。
少女はすぐに野球選手であることが分かった。
少女「あ、あの・・・ありがとうございます!」
謎の男「いいって。でもいくらなんでもボールを投げるのは良くないよ?」
男は最初から見ていたようだ。だから少女が少年に向かってボールを投げた事も知っていた。
少女「ごめんなさい・・・」
謎の男「べ、別にいいんだよ?分かれば。ね?」
男はそれまで元気にしていた少女はここまで落ち込むとは思わなかった。
これではまずいと話を切り替えた。
謎の男「ところでさっき野球がどうのって言ってたけど・・・。」
少女「は、はい!ボク実は野球がしたくて!!」
謎の男「そう。じゃあおじさんとキャッチボールしようか!」
少女「え、でも・・・」
謎の男「大丈夫。手加減して投げるから。」
しかし、少女はなかなか頷かない。
謎の男「・・・お友達の方が良かったかな?」
少女「いえ、違うんです!・・・おじさんプロ野球選手でしょう?ボクなんかと遊んでる暇なんか・・・。」
謎の男「なーんだ。そんな事か!大丈夫。今はお休みだから。」
少女「じゃ、じゃあお願いします!・・・ところでおじさん、名前はなんていうの?」
謎の男「ん?俺かい?俺は小波って言うんだ。」
男は答えながらなにやらカバンの中を探っている。
小波「あ、あったあった。」
出てきたのは子供用のグローブだった。
小波「さぁ、始めよう!」
少女「な、なんでおじさんそんなもの持ってるの?うわ!『パシッ』」
不意な事だったので少女は何とかボールを取り、力いっぱい投げ返す。小波は話を続けた。
小波「おじさん野球をしている子供達を見るとね一緒にキャッチボールしたくなるんだ。
でもね、中にはグローブを持ってなくて仲間はずれにされちゃう子も居るからこうして持ち歩いてるんだ。」
少女「ふーん。そうなんだぁ。」
キャッチボールをしながら男は答える。
しばらく二人はキャッチボールを続けていた。
それから数時間後・・・
『パシッ!』
小波「ナイスボール!うまいじゃないか。君は才能があるねぇ。」
少女「エヘヘ・・・」
キャッチボールし始めて数時間。なのに少女は最初に比べコントロール、球速、共にものすごい上達振りだった。
そのしなかなフォームから放たれる球は繊細で、でもどこか力強い。そんな球だった。
小波「これなら男の子にも負けないよ。」
少女「ほんとに?」
小波「ああ。嘘は言わないよ。
・・・・ところで君はどこを守りたいんだい?」
ユニフォームを見て野球選手と分かったのだ。
きっと守備位置も詳しいのだろうとどこを守りたいのか聞いてみた。
少女「ボクは・・・ピッチャーがしたいです!」
小波「そうか・・・じゃあ人一努力しなくちゃいけないな。」
少女「はい!!」
しかし楽しい時間はあっという間に過ぎていく。気がつけばもう辺りは暗くなり始めていた。
少女「あ、ボクもう帰らなきゃ!」
小波「そうだね。こんな時間だし。送っていこうか?」
少女「いいよおじさん。家すぐそこだし。」
小波「そう。じゃあね。また会えることを楽しみにしてるよ。」
小波が立ち去ろうとしたその時であった。
少女「あ、おじさん!」
小波は振り返った。続けて少女は言う。
少女「あ、明日も来てくれる?」
小波「うーん・・・いいよ!かわいい女の子の為だ!明日も来よう。」
少女は目を輝かせて言った。
まさに今が幸せの絶頂だ。と言わんばかりの笑顔で。
少女「じゃあまた明日!」
それから一週間ほど歳月は流れた。
少女はあれから毎日小波とキャッチボールをしていた。そして勿論今日もそのつもりで来たのだ。
少女「遅いなぁ、おじさん・・・。」
昼からずっと待っているのだが小波はいくら待てども来ない。
ふと気づくと夕方になってしまった。他の子供達はみんな帰り支度をし始めている。
そろそろ帰らなくてはいけない。ベンチから腰を上げようとしたその時だった。
???「あぁ君か。小波君が言ってたのは。」
80台半ばだろうか。見るからにおじいさんな男の人が小波の名を口にし、少女に話しかけた。そしてこう続けた。
おじいさん「あのな、お譲ちゃん。最近、君と一緒にキャッチボールしてたおじさん居ただろう?」
少女はコクリと頷く。
おじいさん「あの人はね。用事があるから今日来れなかったんだ。でね、君に渡してほしいっておじいさん頼まれてねぇ・・・」
おじいさんはなにやらガサガサと袋の中身を取り出した。
おじいさん「ホレ!」
少女「うわぁ・・・」
おじいさんが取り出したのは真っ赤なグローブとボールだった。グローブには「01」と刺繍が入っている。
少女は目を輝かせてそれを見ている。
おじいさん「これをね、君が大きくなったら使いなさいっておじさん言ってたよ。」
少女は目をキラキラと輝かせながらグローブをはめる。
おじさんがくれたグローブ。
1週間ずっとキャッチボールしてくれていたおじさんのくれたグローブ。
しかしおじいさんの言うとおり、大きくなってから使えるようにと少し大きいようだった。
だがどこかしっくりくるな、と少女は思っていた。
おじいさん「じゃ、ワシはこれで・・・」
「どっこらせ」とベンチからおじいさんは立つとヨボヨボと歩き出したその時であった。
少女「おじいさん!」
おじいさんに向かってジッと瞳を見つめてなにか言いたそうにしている少女。
おじいさん「ん?なんだいお譲ちゃん。」
少女「あのね、ボク・・・・」
少女は続けた。
少女「ボク、絶対プロ野球選手になるから!だから絶対それまでプロで居てねっておじさんに伝えて!!」
おじいさん「あぁ、分かったよ。」
おじいさんはニッコリと微笑み、優しい口調で答えた。
そして再びヨボヨボと歩きだし、少女はそれを見えなくなるで見送った。
それから4年の歳月が流れ・・・
少女「ここがボクの高校か・・・」
少女は深呼吸し、門をくぐった。
ひらひらと桜の花が舞っている。
そう。もう少女は高校生になったのだ。
カバンの中にはあの時の「01」の刺繍の入ったグローブが当時のままと言って良いほどきれいな状態でカバンに入れられている。
少女「さぁ・・・これからだ。」
これから少女のまさに一か八かの賭けが始まるのだ。
あとがき
はい。見てのとおり恋恋高校の小説につなげます。
しかし名前を出せないと書きにくい(汗)
入学シーズンである3月。とある少女はある思いを募らせて恋恋高校と書かれた高校の前に立っている。
少女「ここが・・・ボクの・・・」
これは4年前の丁度このころのしかもこの近くでの出来事である。
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少女「女が野球をして何がいけないの!?」
少女が二人の少年に向かって罵声を浴びせる。
少年A「だってさぁ、球威もないし、体力的にも男子に劣るだろう?」
少年B「そうそう。大体なんで野球なんか始めたんだよ。ソフトだってあるだろうに。」
少女「だってボクにはやらなきゃならない事があるんだもん・・・」
少年A「なんだそれ。まぁどうでも良いや。どっちにしろ俺達はお前とは一緒に野球をしないよ。」
どうやら少女は野球がしたいようだった。
が、女子で野球をする者など子の少女一人でどんな男勝りな女子でもみんなソフト部に入っている。
少年B「そ、足手まとい『ガン!』」
「足手まといになる。」そう言おうとした少年の声は突如現れた音共に途切れた。
少年B「いったたた・・・何すんだよこの野郎!」
『コロコロ・・・』
少女「もういい!君達なんかに頼んだボクがバカだったよ!」
少年A「クソッ!なめやがって!やっちまえ!!!」
少年がそう言うと少年の友達と思われる男の子数人が少女の手をつかみにかかる。
さすがにあれだけ男勝りな少女も驚いてその場に座り込んでしまった。
少女「ちょ、何すんのよ!やめてよ!!」
と、同時に何か大きなものが目の前を覆い、視界が暗くなった。
少女「えっ?」
少女が驚いて向けた視線には野球のユニフォームを着た大きな男の人が立っている。
ユニフォームの背には大きく「1」と書かれている。どうやら背番号からしてピッチャーらしい。
謎の男「こら!女の子を虐めちゃだめじゃないか!」
少年A「うわっ!逃げろー!!」
少年達は一目散に逃げていった。それを見届けるようにしていた男は少女に向かうようにしてしゃがんだ。
謎の男「大丈夫かい?君。」
少女「は、はい!」
謎の男「そう、良かった。」
そういって男は少女に手を貸した。手は豆だらけだった。恐らく素振りで出来た物だろう。
そして、白地にオレンジのユニフォーム。これはまったりキャットハンズのユニフォームだ。
少女はすぐに野球選手であることが分かった。
少女「あ、あの・・・ありがとうございます!」
謎の男「いいって。でもいくらなんでもボールを投げるのは良くないよ?」
男は最初から見ていたようだ。だから少女が少年に向かってボールを投げた事も知っていた。
少女「ごめんなさい・・・」
謎の男「べ、別にいいんだよ?分かれば。ね?」
男はそれまで元気にしていた少女はここまで落ち込むとは思わなかった。
これではまずいと話を切り替えた。
謎の男「ところでさっき野球がどうのって言ってたけど・・・。」
少女「は、はい!ボク実は野球がしたくて!!」
謎の男「そう。じゃあおじさんとキャッチボールしようか!」
少女「え、でも・・・」
謎の男「大丈夫。手加減して投げるから。」
しかし、少女はなかなか頷かない。
謎の男「・・・お友達の方が良かったかな?」
少女「いえ、違うんです!・・・おじさんプロ野球選手でしょう?ボクなんかと遊んでる暇なんか・・・。」
謎の男「なーんだ。そんな事か!大丈夫。今はお休みだから。」
少女「じゃ、じゃあお願いします!・・・ところでおじさん、名前はなんていうの?」
謎の男「ん?俺かい?俺は小波って言うんだ。」
男は答えながらなにやらカバンの中を探っている。
小波「あ、あったあった。」
出てきたのは子供用のグローブだった。
小波「さぁ、始めよう!」
少女「な、なんでおじさんそんなもの持ってるの?うわ!『パシッ』」
不意な事だったので少女は何とかボールを取り、力いっぱい投げ返す。小波は話を続けた。
小波「おじさん野球をしている子供達を見るとね一緒にキャッチボールしたくなるんだ。
でもね、中にはグローブを持ってなくて仲間はずれにされちゃう子も居るからこうして持ち歩いてるんだ。」
少女「ふーん。そうなんだぁ。」
キャッチボールをしながら男は答える。
しばらく二人はキャッチボールを続けていた。
それから数時間後・・・
『パシッ!』
小波「ナイスボール!うまいじゃないか。君は才能があるねぇ。」
少女「エヘヘ・・・」
キャッチボールし始めて数時間。なのに少女は最初に比べコントロール、球速、共にものすごい上達振りだった。
そのしなかなフォームから放たれる球は繊細で、でもどこか力強い。そんな球だった。
小波「これなら男の子にも負けないよ。」
少女「ほんとに?」
小波「ああ。嘘は言わないよ。
・・・・ところで君はどこを守りたいんだい?」
ユニフォームを見て野球選手と分かったのだ。
きっと守備位置も詳しいのだろうとどこを守りたいのか聞いてみた。
少女「ボクは・・・ピッチャーがしたいです!」
小波「そうか・・・じゃあ人一努力しなくちゃいけないな。」
少女「はい!!」
しかし楽しい時間はあっという間に過ぎていく。気がつけばもう辺りは暗くなり始めていた。
少女「あ、ボクもう帰らなきゃ!」
小波「そうだね。こんな時間だし。送っていこうか?」
少女「いいよおじさん。家すぐそこだし。」
小波「そう。じゃあね。また会えることを楽しみにしてるよ。」
小波が立ち去ろうとしたその時であった。
少女「あ、おじさん!」
小波は振り返った。続けて少女は言う。
少女「あ、明日も来てくれる?」
小波「うーん・・・いいよ!かわいい女の子の為だ!明日も来よう。」
少女は目を輝かせて言った。
まさに今が幸せの絶頂だ。と言わんばかりの笑顔で。
少女「じゃあまた明日!」
それから一週間ほど歳月は流れた。
少女はあれから毎日小波とキャッチボールをしていた。そして勿論今日もそのつもりで来たのだ。
少女「遅いなぁ、おじさん・・・。」
昼からずっと待っているのだが小波はいくら待てども来ない。
ふと気づくと夕方になってしまった。他の子供達はみんな帰り支度をし始めている。
そろそろ帰らなくてはいけない。ベンチから腰を上げようとしたその時だった。
???「あぁ君か。小波君が言ってたのは。」
80台半ばだろうか。見るからにおじいさんな男の人が小波の名を口にし、少女に話しかけた。そしてこう続けた。
おじいさん「あのな、お譲ちゃん。最近、君と一緒にキャッチボールしてたおじさん居ただろう?」
少女はコクリと頷く。
おじいさん「あの人はね。用事があるから今日来れなかったんだ。でね、君に渡してほしいっておじいさん頼まれてねぇ・・・」
おじいさんはなにやらガサガサと袋の中身を取り出した。
おじいさん「ホレ!」
少女「うわぁ・・・」
おじいさんが取り出したのは真っ赤なグローブとボールだった。グローブには「01」と刺繍が入っている。
少女は目を輝かせてそれを見ている。
おじいさん「これをね、君が大きくなったら使いなさいっておじさん言ってたよ。」
少女は目をキラキラと輝かせながらグローブをはめる。
おじさんがくれたグローブ。
1週間ずっとキャッチボールしてくれていたおじさんのくれたグローブ。
しかしおじいさんの言うとおり、大きくなってから使えるようにと少し大きいようだった。
だがどこかしっくりくるな、と少女は思っていた。
おじいさん「じゃ、ワシはこれで・・・」
「どっこらせ」とベンチからおじいさんは立つとヨボヨボと歩き出したその時であった。
少女「おじいさん!」
おじいさんに向かってジッと瞳を見つめてなにか言いたそうにしている少女。
おじいさん「ん?なんだいお譲ちゃん。」
少女「あのね、ボク・・・・」
少女は続けた。
少女「ボク、絶対プロ野球選手になるから!だから絶対それまでプロで居てねっておじさんに伝えて!!」
おじいさん「あぁ、分かったよ。」
おじいさんはニッコリと微笑み、優しい口調で答えた。
そして再びヨボヨボと歩きだし、少女はそれを見えなくなるで見送った。
それから4年の歳月が流れ・・・
少女「ここがボクの高校か・・・」
少女は深呼吸し、門をくぐった。
ひらひらと桜の花が舞っている。
そう。もう少女は高校生になったのだ。
カバンの中にはあの時の「01」の刺繍の入ったグローブが当時のままと言って良いほどきれいな状態でカバンに入れられている。
少女「さぁ・・・これからだ。」
これから少女のまさに一か八かの賭けが始まるのだ。
あとがき
はい。見てのとおり恋恋高校の小説につなげます。
しかし名前を出せないと書きにくい(汗)
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1992/02/12
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自己紹介:
夏だ!ミニ四駆だ!パワプロだぁぁ!!
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